2025年8月25日 放送
盗んだ通帳から金を引き出していたということです。宮古島の国立ハンセン病療養所で園長や入所者が管理する通帳や印鑑を盗んだとして、警察は、元職員の女を窃盗の容疑で逮捕しました。
窃盗の容疑で逮捕されたのは、国立ハンセン病療養所「宮古南静園」の元職員、長崎春美容疑者（４３）です。
警察によりますと長崎容疑者は、２０２４年９月から２０２５年３月にかけて園長が管理する通帳１通と印鑑２本、また、園に入居する９６歳の男性の通帳１通と印鑑１本を盗んだ疑いが持たれています。
２０２５年３月、「男性の口座から無断でお金が下ろされている」と療養所の関係者が金融機関に相談したことで事件が発覚、警察が銀行の防犯カメラや園への聞き取り調査などの捜査を進め、長崎容疑者を特定し２５日に逮捕しました。
園によりますと長崎容疑者は、無断で銀行から別の口座に合わせて１９００万円の振り込みを行っていました。
警察の調べに「ＳＮＳを通じてキムと名乗る男性と知り合い、犯行を行った」と供述した上で、「間違いない。悪いことをしてしまった」と容疑を認めているということです。警察が余罪があるとみて捜査しています。
今回の事件を受け、宮古南静園の松原洋孝園長は「当園の元職員が、信用失墜行為を行ったことは重く受け止めている。二度と起こらないよう業務体制の見直し、職員の綱紀の厳正な保持など周知、徹底を図ってまいります」とコメントをしました。
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