大子フードチャレンジ
Presented by 「 大子フードチャレンジチーム」 by 大子町飲食店組合
＜LEMSレポ＞
今回紹介するお店は、大子の中心部から北西部の「左貫」という、奥久慈茶の生産農家さんが沢山あり、茶畑の景色に囲まれるような地域。
その中にある観光施設が、まさに「奥久慈茶の里公園」。
今回撮影したのが、真冬の季節であったため、景色的には色が淋しい映りになってしまいましたが、春から秋の野山の景色は最高の環境です！
そんな茶の里公園の駐車場を降りてすぐの建物の中にあるのが、「観光物産館」的なお土産物エリアと、「お食事所」的な食堂。
中に入ると気が付くが、入り口はそれぞれ別にあるが、中で繋がっている。
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エントランスを入り、外観同様に中は広い。
そして入ってすぐに、「食券」の自販機。
主に「そば」や「うどん」系のメニューを中心とした様々なメニューのボタンが並んでいる。
今回のチャレンジメニューは「けんちんそば 850円」。
食券を買ってカウンターに出すという、スキー場やサービスエリアを彷彿させる懐かしいスタイル。
店内には「セルフサービス」と書かれた「お水やお茶コーナー」。
そして「テレビの音」が店内に響く。
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提供を待つ間に撮影。
と思ったら、あっという間に出てきた「けんちんそば」。
早い！
嬉しかった部分は、地元・田舎素材ですね！
動画の中でも言いましたが「芋ガラ」。そして具沢山で盛り沢山な各素材。
このメニューを作ってる人たちはちゃんと「大子人」だなと感じ取れました。w
そして今回の食レポのキーワードになるのが、『良くも悪くも』。
始めの「食券を買う」シーンから、白い蛍光灯で照らされた店内、セルフサービス、そして早い提供時間でお値段相応の「けんちんそば」。
最初に「スキー場」というフレーズも出しましたが、昭和時代にたくさんあった様な簡易的な食堂施設で「レトロ」と言えばレトロ。
通りすがりで食事を済ませるお客さんにとっては良いかもしれません。
でもここの施設はそういった場所なのかなぁという違和感も多少感じます。
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僕自身も「食」に関わる身として、様々な視点で町を見ているつもりですが、その中で見えてくる部分の一つに「食のレベルの設定」というものがあります。
関係人口が少ない地方の田舎町であればあるほど、余計に難しくなってくる「設定」ですが、
「どの程度のレベルの物を、どの程度の価格と質で提供し、どういった店舗に魅せていくか？」
そこは当然、その個々のお店の運営する側・やる側の「さじ加減」となってきます。
●良い食材で良い料理を、それなりの店構えとしっかりとしたお値段で高級志向で提供しても、それだけの客数が来ない。とか、
●逆に万人が気軽に使える様な、カジュアルメニューでカジュアル金額で打ち出し、客数を上げるのか？とか、
●他の定食屋では食べられない様な少し変わったメニュー構成で、観光客も取り込むのか？
などなど、、、
全て「さじ加減」なのです。
「奥久慈茶の里公園」のイメージは、まずは昔、開園の時にはあの「ザ・ドリフターズ」の「加藤茶」さんも絡んだプロモーションもあったような・・・
それほどの、町の観光施設の一つであります。
そして、和紙人形作家・山岡草氏の常設博物館があり、お茶体験も出来る茶室もあり、、、
日本の文化と、質の高い「奥久慈茶」。
そしてこの里山の環境の中に広い土地を持ち、それを散策する遊歩道があり、中には小川が流れ、その先の広場。
今回は真冬の撮影でしたが、緑の季節には本当にワクワクしちゃうような環境なんです♪
「奥久慈茶」自体はみなさんご存知の通りの「苦味」「旨み」「香り」、で、日本最高峰のお茶であることは間違いない♪
そんな「大子が誇るクオリティの高い特産品」を象徴する、広大な施設に併設された唯一のメインのレストラン。
だからこそそこでの「昭和簡易食堂」スタイルに違和感を感じた訳ですね。
本当に質の良い日本の物、そして地域の固有の物を、しっかりとした形でブランディングしていく時代。
「奥久慈茶」という、町が世界に誇れる素材を扱う観光施設だからこそ、そこに寄り添うレストランの在り方、メニュー構成や中身にも、また違った可能性が溢れているのでは？と感じました。
今回初めて園内も散策し、この先にあるべき「茶の里公園」の色んな素質が見えた楽しい取材でした♪
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