[七光湾アートプロジェクト] プライマルリズム ~海と光の芸術~
宮古島には、太陽と月にまつわる神話が多く伝わっています。なかでもスデ水の伝説によると、月の神が人間に常世の命を与えようと永遠の命の水(スデ水) を贈りました。しかしそれを蛇が浴びてしまい、それ以来、蛇は脱皮を繰り 返し甦生できるようになったといわれ、蛇に与えるはずの死水 (スニ水) を浴びさせられた人間は、命尽きるものとなってしまったと伝承されています。 他にも太陽神と蛇が神婚する伝説など、島守の神や村の創世記についての言い伝えが、いくつかの地域の信仰を形成しています。2003年より作家森万里子氏は、沖縄の祭祀や伝統に根差したフィールドワークを重ね、自然そのものを祀る御嶽や厳しい自然環境における島民の無事、豊稜と子孫繁栄を真摯に祈る司の姿に感銘を受け、本作品の着想を得ることとなりました。さらに、ここ狩俣地区七光湾にインスピ レーションを受け、「プライマルリズム(Primal Rhythm)」を2007年に構想し、2011年7月に「サンピラー (Sun Pillar)」が完成しました。宮古島の美しく豊かな自然環境と郷土文化を守ることの大切さを作家自ら切望し、芸術により御嶽文化を世界に広めていくことを目指しております。本作品は、人間と自然との融和が未来永劫に図れるようにとの思いが込められています。
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