2023年 サトウキビに黒穂病ひろがる 宮古群島

2023年 サトウキビに黒穂病ひろがる 宮古群島

2024年6月17日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

サトウキビの成長を阻害する黒穂病が

宮古群島で広がっています。

有効な農薬は存在しないことから、

まん延した場合、農家が大きな打撃を受けるのは必至です。

県病害虫防除技術センターの担当者は、

黒穂病は胞子が風や雨で飛散し広がることから

「最近は雨が続いていたので、その影響が大きかったのではないか」

と分析しています。

防除には発病株を抜き取り植え替える必要があり、

センターは早期の点検と対策を呼びかけています。

宮古島市では2016年度以来の注意報発表となりましたが、

先月の調査で、宮古島と伊良部島の

20カ所のうち70%にあたる14カ所で、

多良間島では20カ所の全てで発病を確認しました。

有効薬が存在しないため、

県では鞭状体の出現した茎は胞子の飛散を防ぐために、

ビニール袋をかぶせて抜き取り処分するほか、

発病した畑=ほ場と近隣農地からは

採苗しないよう徹底した防除策を呼びかけています。

しかし、関係者は「発病株を探して

袋をかぶせてなどの作業は負担も大きく、

現実的に厳しいことも正直ある」と漏らし、

「もちろん対策は取るが、これ以上広がらないことを祈るしかない」

と途方に暮れました。

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