2024年6月17日(月)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
サトウキビの成長を阻害する黒穂病が
宮古群島で広がっています。
有効な農薬は存在しないことから、
まん延した場合、農家が大きな打撃を受けるのは必至です。
県病害虫防除技術センターの担当者は、
黒穂病は胞子が風や雨で飛散し広がることから
「最近は雨が続いていたので、その影響が大きかったのではないか」
と分析しています。
防除には発病株を抜き取り植え替える必要があり、
センターは早期の点検と対策を呼びかけています。
宮古島市では2016年度以来の注意報発表となりましたが、
先月の調査で、宮古島と伊良部島の
20カ所のうち70%にあたる14カ所で、
多良間島では20カ所の全てで発病を確認しました。
有効薬が存在しないため、
県では鞭状体の出現した茎は胞子の飛散を防ぐために、
ビニール袋をかぶせて抜き取り処分するほか、
発病した畑=ほ場と近隣農地からは
採苗しないよう徹底した防除策を呼びかけています。
しかし、関係者は「発病株を探して
袋をかぶせてなどの作業は負担も大きく、
現実的に厳しいことも正直ある」と漏らし、
「もちろん対策は取るが、これ以上広がらないことを祈るしかない」
と途方に暮れました。
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