久松の獅子舞 Hisamatsu Lion Dance
編集: 服部かつゆき. Katsuyuki HATTORI
撮影・企画: 藤田ラウンド幸世. Sachiyo FUJITA-ROUND
2023©藤田ラウンド幸世・服部かつゆき Copy right: Sachiyo FUJITA-ROUND & Katsuyuki Hattori
久松は、沖縄県宮古島市にある一つの集落で、伊良部島に面した宮古島の東に位置しています。久松というと、「久松五勇士」の碑、久松の獅子舞や歌手の下地イサムさんの出身地として宮古島では知られています。
1)久松という集落名に関する歴史
現在の「久松」という集落の名前は、1898年(明治31年)に平良尋常小学校久松分教所が開校された時に、「久貝」と「松原」の集落の頭の漢字を組み合わせて使われたのが初めだと考えられています。
宮古島の地域区分の変化を辿ると、久松の地域性がわかると思います。現在から遡る形で紹介しましょう。まず、現在の宮古島市は、宮古島、大神島、池間島、伊良部島、下地島、来間島の六つの島が2005年に統合されてできた「宮古島市」という自治体になっています。
それ以前は、平良市、城辺町、下地村、上野村、伊良部村、五つの市町村でした。ここでは、久貝と松原は平良市に区分されます。
「久松」が初めて使われたのが1989年(明治31年)ですが、その前年度の明治30年代の宮古郡島の地図によると、六つの島は、三つの「間切り(まぎり)」に区分されていました。平良(ひ
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