2023年 防衛相が石垣・宮古視察 軍備増強と公共インフラ使用に理解を求める (23/09/25 19:55)

2023年 防衛相が石垣・宮古視察 軍備増強と公共インフラ使用に理解を求める (23/09/25 19:55)

木原防衛大臣が宮古島と石垣島を訪れ自衛隊施設などを視察しました。

市長との面談では安全保障環境の厳しさを強調し自衛隊の機能強化に理解を求めました。

13日に発足した第2次岸田改造内閣で就任した木原稔防衛大臣。

25日、初めて石垣島を訪れました。

(訓示)木原防衛相
「我が国は新たな三文書により防衛力の抜本的強化とその裏付けとなる43兆円と言う防衛力費を決定しましたが、その実施は重い責任を伴うものであり隊員諸君と心を一つにして取り組まなければいけません」

去年12月に改定された安保関連3文書では南西諸島の防衛力強化を名目に第15旅団を「師団」へ格上げすることや、国内各地に長距離射程のミサイルを配備する計画が示されました。

また、自衛隊とアメリカ軍との連携を更に強化し、空港や港湾などの民間インフラの利用を拡大していく方針が打ち出されました。

石垣市の中山市長との面談で木原防衛大臣は

木原防衛相
「(来月には)日米の共同訓練レゾリュート・ドラゴン23が実施されます。石垣空港で陸上自衛隊のオスプレイが患者後送訓練を実施させていただく予定になっています」

来月行われるアメリカ海兵隊と陸上自衛隊の実動訓練で計画されているのは自衛隊のオスプレイの石垣空港での発着。

また、与那国島では駐屯地内のグラウンドが使用できない場合CH47ヘリコプターが与那国空港を使用するとしています。

中山石垣市長
「訓練の実施に当たりましては安全の確保はもとより市民生活への影響がないようにご配慮いただければと思っています」

中山市長は訓練の必要性を認識していると石垣空港の使用に理解を示しました。

一方、こうした動きに県内では民間施設の軍事利用がなし崩し的に進められないか懸念する声も上がっています。

木原大臣はこれに先立ち宮古島市も訪れ駐屯地を視察しましたが、初めての沖縄訪問で玉城知事とは面談しませんでした。

理由を問われた木原大臣は「現場を自分の目で見る必要があった」と視察を優先したと話し「今後、意見交換の機会を設けたい」と述べるに留めました。

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